傷心日記

エッセイ。日々の出来事と本。週1更新予定

今年買ってよかったモノ

今週のお題「買ってよかった2022」

 

なんてタイムリーなお題!

昨日というか時間的にはもう今日のことですね

 

セールの時に買っておいた三月のライオンに手を出したら、ページを捲る手が止まらなくなりました。

 

マンガをこんなに夢中で読んだのは初めて。

 

近々感想を書きます。ひとまずは二階堂くんについてになるかと。

彼、病弱キャラとして斬新じゃありません?

私が無知なだけ?

 

何にせよ、今めっちゃ寝不足で、文章ちゃんと書けてるか不安です。読みづらかったらすみません。

 

こんな幸せな寝不足って、あっていいんでしょうか?

まじ幸せだわー、3時間しか寝てないのになー

ふふ、なーんてね

 

新刊出たら、セールなんか待たずに買います。

 

文章乱れて読みづらかったらすみません

 

名刺代わりの小説10選 第1回 オーランドーと人間失格

つい報告したくなることがあり、予定より早めの更新となりました。

といっても、ほんとうにささやかなのですが……。

 

昨日ゴミ捨てに出た時のことなのですが、真っ赤に染まったドウダンツツジの葉にやわらかな金の入り日がさしこんで、素朴ながらも何とも表現できない美しさでした。

ああいう景色に出会えると、頬に冷たい風を受けてでも外に出た甲斐があったなぁと、しみじみ思えます。

 

さて今回は、ツイッターハッシュタグ、「名刺代わりの小説10選」で名前を挙げた本について詳しく書きたく思います。

ツイッター、とても気軽に投稿できてつい夢中になってしまいます。ただフォロワーはまだ全然いなくて寂しいので、趣味に合いそうならぜひフォローして、私の孤独感と承認欲求を満たしてください。

 

完全に余談ですが、私は人一倍承認欲求が強く、そしてそのことを誇りに思っています。人から認められたいと願う気持ちはごく自然だし、趣味とはいえ表現していく上で強力な武器になるはずです。もちろんその分振り回されやすいということも肝に銘じていますが……。

でもそれはお金が欲しいと思えなければ成功できず、さりとて金の亡者と堕してしまうのは人間にとって不幸である、といった話と同じだと思うのです。

過度に抑圧せず、さりとて身の丈以上に肥大もさせず、この欲深さという美点と向き合っていきます。

 

さて前置きが長引いてすみません。

まずはヴァージニア・ウルフの「オーランドー」。

ウルフで一番印象深く心の支えにしているのは「自分ひとりの部屋」なのですが、小説ということなのでこちらにしました。文学を正式に学んだことはないので理解できているかは不安ですが、純文学とファンタジーどちらの要素もあって、とても気に入っている作品です。

主人公が男性から女性に転身したあげく300年も生き続けるという設定だけでもユニークなのに、ウルフ独自の流麗かつ繊細な文体も加わって、

極上の一冊に仕上がっています。

フェミニズムジェンダー的な要素もあり、ある種思考実験的な面白さも味わえます。

 

そしてお次は太宰治の「人間失格」。定番すぎて、なんだか気恥ずかしいくらい。でもやはり、定番になるだけの実力が確かにあります。

ひたすら陰鬱な内容、お世辞にも性格がよいとは言えない主人公。けれど太宰のどこか甘やかな語り口と鋭い視点に魅せられて、ついページを繰ってしまいます。共感と反論のどちらをも喚起する、唯一無二の作品です。

 人間はこの主人公を自分だと思うものと、そうではない者の二つに分けられるだなんて言われることも。はたして皆様はどちらでしょうか?

私は自分だと思う側です。けれど不思議なことに、主人公と私の境遇に重なる点は、漠然とした自己と世間への嫌悪感をのぞけば皆無です。この主人公、かなりのお坊ちゃまなんですよね。なのになぜか嫌味がなく、つい同情してしまう。絶対周りのほうが大変なのに……。

似ても似つかぬ人間の心境に思いを馳せ、あまつさえ共感する。私はこのことに文学の面白さの一端を感じます。

 

この前別件で図書館のティーンズコーナーをのぞいたら、た行の作者の棚にこの本も置いてありました。でも、両隣は愛らしい少女が表紙のライトノベル。なんだか居心地が悪そうで微笑ましく、マスクの下でニヤニヤしてしまいました。

思い返せばファンタジー専門だった中学生の私に、文学の面白さを教えてくれたのがこの一冊でした。孤独な若者の魂を救い、代償にその人生を狂わせる。太宰はきっと時代を超えて、その手の作家の大筆頭であり続けることでしょう。

 

……この調子で書き連ねると途方もなく長くなりそうなので、ひとまずここで筆を置きます。独りよがりな文章ですが、次の更新分もお読みいただけるととても嬉しいです。

それではまた。

傷心日記

唐突ですが、もう開き直って笑い声を上げるしかないほど打ちひしがれたこと、あります?

 私はまさにそんな経験の真っ只中にいて、傷に包帯をそっと巻くようにこの文章を書いています。なぜそれほど傷ついているのか、ここでは明かしません。少なくとも今は。聞いて面白い話ではないからです。

 私はこのブログに、きらびやかではないにしろ明るくて、そして益体のないことを書きたいと思います。特別な知識やスキルは何も持っていません。ただの、平均より出来と稼ぎの悪い非正規労働者です。苦労だけは人一倍してきましたが、別に、他人の苦労話なんてネットでまで聞きたくないでしょう?私だって、カウンセラーにしか話したくありません。

 まぁそんなところなので、私の文章を読んでも貴方は成長できたりなんかしません。ただ、ちょっとした暇つぶしをお求めならばぴったりだと思います。どうか気楽に読んでくださると、とっても嬉しいです。私も気楽に書きます。

 今の所、暮らしの中で考えたことや本の感想、大切な思い出や未来の夢なんかを書く予定です。つまり、ほぼ何も考えていません。実は、ネットにとても不慣れで、何が必要とされているのかさっぱりです。まぁ、文章なんてものは何も考えずに書くほうが楽しいものです。読み手にしてはたまったものではないでしょうが。

 さて、前置きはここまでとして。とりあえず今日はもう書くことがないので、好きな飲みものについて語ることにしましょう。

 

まずはジンジャエール。本格派のキリッと辛い手作りのものではなく、ウィルキンソンの素敵にあまーいやつが好みです。ペットボトルをよく冷やしておいて、透き通ったコップにトポトポと静かに注ぎ、お風呂上がりにぐいっと盛大に飲み干せばもう、たまりません。ツンとすました生姜の香りが口いっぱいに広がって、炭酸が程よく舌を刺激します。

 それに、味だけじゃなく見た目だっていい。スーパーで簡単に買える炭酸飲料の中で、あのグリーンのパッケージほど大人びた装いのものはちょっとないと思います。さらにピカピカのコップに移せば、黄金色に光りながらしゅわしゅわと泡立って、煌びやかなことこの上ありません。私はよく意味もなくコップを照明にかざしては、泡が浮かんでは消えていく様を楽しみます。

 とかなんとか書いておきながら、今手元にあるのは「奥多摩湧水仕込 澤ノ井」です。すっきりとして飲みやすい日本酒で、私の暮らす多摩市ではよく売っています。名物なんでしょうか?私は基本あまいお酒しか飲めないのですが、これは何故か飲めます。でも、とてつもなく弱いのでぐいぐいではありません。子猫がミルクをなめるみたいに、ちびちびとやります。美味しいお刺身が手に入った時や、ちょうど今みたいにいぶし銀に決めたい気分の時にぴったりです。

 私とこのお酒の出会いは、畏怖していた大叔父のお葬式です。香典返しが緑茶のティーバッグとこのお酒の詰め合わせだったのです。

 葬式疲れの残る体で恐る恐る口に含んだ日のことを今も思い出します。大叔父の弔いだと思って一口含み、ダメだったら吐き出そう。大叔父の温かで武骨な手のひらを思い出しながら口をつけ、途端に驚きました。

 糖類の入っていないお酒を、はじめて美味しいと思ったからです。

雨上がりの空のように澄みきっていながら、かすかに、でもはっきりとお米の甘さを感じました。

 その驚きは胸に空いた穴をほんの僅かとはいえ、確かに塞いでくれました。その僅かな手助けが、当時の私にとってどれほど助けになったことか。

その晩はほんとうによく眠れました。大叔父の笑顔や力強い励ましを思い出しながら。大叔父が眠りについた後にも美味しいお酒を教えてくれたように感じられて、お別れではあるけれども絆は確かなままだと信じられて、それが何より嬉しかったのです。

 いつかお酒に強い友人ができたら酒造見学に行って、こんな美味しくて手頃なお酒を造ってくださってありがとうございますと、そう伝えてみたい。私のささやかな夢です。

 少ししんみりしてしまいました。それに、初めて書くブログの締めくくりがお酒のことというのもあれなので、もう一つ紹介しましょう。

 トワイニング社の「レデイグレイ」という紅茶です。これはまぁ言ってしまえば、アールグレイオレンジピール矢車菊の花弁を混ぜたお茶です。

芳醇なアールグレイに柑橘の華やかさと渋みが加わって、飲めばとても優雅な気分になれます。ほろっとしたバタークッキーがあればさらに言うことなし。

矢車菊の瑠璃色が目に鮮やかで、ついガラスのポットで淹れたくなるのですが、ティーバッグの方が出にくいような気もします。

私の淹れ方が悪いだけかもしれませんが……。

 私はものぐさのせいか、調理全般が上手ではありません。こう書くとお茶を淹れるのは調理ではないと言われそうですが、私にとってはそうなのです。覚えたい気持ちはあるのですが、文章を書いているとつい夢中になってしまって、食事が疎かになりがちです。

 いつか料理を覚えたら手作りのクッキーを焼いて、マリアージュフレールの紅茶と一緒に食べてみたいものです。

 私はマリアージュフレールという紅茶ブランドの名を、月姫リメイクというゲームの中で知ってから、ずっと飲みたくてたまりません。でも、その値段の高さから手が出せずにいます。

 決して買えない値段ではないのですが、貧乏育ちゆえ、何だか気兼ねしてしまうのです。買えたとしても、淹れる時には手が震えてしまいそう。

私には手頃かつ美味しいお茶を気ままに楽しむ方が性に合います。本を読みながら飲もうとして、気づけば冷えきっていたなんてこともざらにありますしね。

 お読みの貴方もよく飲まれたり憧れがあったりする飲みものがありましたら、ぜひ教えてください。

 不慣れな文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。とっても嬉しいです。大体1週間に一度のペースで更新する予定なので、気が向いたらまた覗いてやってくださいね。ツイッターもやる予定でいます。

それではまた。